すみさん(@anemonegarland)の短歌に、挿絵を入れています。














望月を眺めるきっといつかの日しずかの海で少しあそんだ

しづかに歩みゆきたり誰そ彼と問ひ続けるように雲のキャラバン

墓地の横
枯れ葉踏み踏み
夏なのにこんなにも葉は死ぬのかと思う

久しぶりにさるすべりみて
久しぶりにかつえるという言葉がよぎる

断面を
思い出せないトルティージャ、
あんなに毎日焼いていたのに

朋輩たちの喊声に押され今その背を裂ける蝉のおさなご

かすがいになりたいわけじゃないけれど
きっとそれは今世の課役

何もしない何もしない
くちなしの花もいつしかぐずぐずになり

ランチ前、アオスジアゲハのなきがらに弔意未満の意識を向ける